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「兄さん、いる?」
ノックもそこそこに部屋に入ってきたのはリアノンだった。
「あぁ、しかしお前はもう少し静かに入ってはこ…」
いつものように説教しようと振り返る。そこには…
「ティア・・・」
少し癖のある黒髪の少女が、彼女の側に立っていた。
名前はフェリスティア。母親が急病だとアクエリオで知らせが来て、故郷のエルフへイムに帰っていた許婚だ。
「ただいま…戻りました」
俯いて真っ赤になりながらそういう彼女に、俺は微笑む。
「お帰り。道中は何もなかったかい?」
そう言って彼女を包み込むと、そっとその黒髪をなでた。
はい、ご心配かけました。と小声で答える彼女はそっと俺を抱きしめた…
その後ろでコホンッと咳払い…苦笑しながら見ていたリアノンだ。
「仲がいいのは昔から知ってますけどね。私が帰ってからにしてもらえるかしら?」
まったく、どこでもラヴラヴなんだから。と呆れ顔…
すまない。と、微笑みながらそういうと、いつものことじゃない。と笑顔で部屋を出た。
「…それで義母上の様子は?」
フェリスティアにハーブティを渡しながら、俺は様子を尋ねる。
「はい、だいぶ落ち着きました。ただ…」
「ただ?」
俺が聞き返すと俯いて、少し寂しそうで。と答える。
「でも、お父様に『これはティアの試練と生きるべき道なんだ』と説得されて…」
「そう、か…お疲れ様。義母上のために、すべてが終わったら沢山の土産を持って帰ろうな?」
そっとティアの髪を優しくなでる。はい。と小さな返事が聞こえた。
俺は優しく微笑んでから、このラッドシティであったいろいろな事件や行事などを纏めたレポートを渡す。
読んでおいて欲しいと渡すと、ちょっと苦笑するが肯定の返事。
昔から彼女は勉強熱心で、特に読み物は好んでいた。
(だから覚えがよくて…リアが拗ねていたよな)
ふっと笑う俺に、どうかしましたか?と、首をかしげる。
なんでもない。というと、レポートを持って部屋を出ようとした。
「あぁ、ティア」
「はい?」
「14日だが…予定を空けておいてくれ。」
なぜかと尋ねる彼女に、そっと耳元で柔らかく囁く。
「シャルムーンディだ。できれば一緒に居たい。」
彼女は顔を真っ赤にして、もう!と一言…。
笑いながら俺はもう一度抱きしめると、約束だ。とそっと額にキスをした。
砂漠の姫よ、愛しい人に再会できたこと…貴女の奇跡に心から感謝しよう
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